激しい脱力感

病院で患者さんが亡くなられたら、
「業務上過失致死の疑い」をいつ問われてもおかしくないようである
患者さんが亡くなられたときのご家族は当然悲しまれるが、
我々医療従事者もとても悲しいです!
さらに、刑事罰まで問われるなんて・・・
西日本新聞の記事より
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20070705/20070705_014.shtml

北九州の医院 出産で多量出血、死亡 業過致死容疑 担当医を書類送検


 北九州市八幡西区のセントマザー産婦人科医院で昨年4月、男児を出産した女性=当時(31)=が多量に出血して死亡したことが分かり、福岡県警捜査一課と折尾署は5日、輸血など適切な措置を怠ったとして業務上過失致死の疑いで担当した男性医師(56)を福岡地検小倉支部書類送検した。
 調べでは、女性は昨年4月5日午前4時45分ごろ、陣痛のため同医院に緊急入院。当時、当直医だった男性医師が分娩(ぶんべん)介助を行い、女性は午前6時半ごろ男児を無事出産した。しかし、女性は出産中から多量に出血。出産後に容体が急変し、放置すれば死亡する危険性があったにもかかわらず、男性医師は輸血などの適切な措置を講じなかった過失により、午前9時45分ごろ、出血性ショックで女性を死亡させた疑い。
 県警によると、女性は出産後、痛みを訴え、血圧が低下するなどしたが、男性医師は女性を直接診断せず、看護師に痛み止めの投与を指示。その後、女性の血液中の酸素濃度が低下したため、医院側が119番通報し、別の病院に搬送していた。
 調べに対し、男性医師は「多量出血の認識はなかった。脈拍や呼吸などの生体反応に異常はなく、女性がショック状態であることは分からなかった」などと容疑を否認しているという。
 同医院の田中温院長は「亡くなった女性やご遺族には大変申し訳ない」と語る一方、「(医師は)刑事責任を問われるようなことはしていない」としている。同医院は不妊治療で全国的に名前が知られている。
=2007/07/05付 西日本新聞夕刊=
2007年07月05日13時39分