研修医のへき地誘導???

毎日新聞医師不足問題に関する記事があった。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070528k0000m010101000c.html
一部を以下に引用

臨床研修制度は、研修医と厚生労働省の指定病院の双方の希望が一致して研修先が決まる。昨年の場合、定員1万1306人に対し、研修先が決まったのは8094人。受け入れ枠が上回り地方には1人もいない指定病院もあった。このため、大都市圏の枠を減らす案が浮上。政府・与党はへき地の研修医に対し、将来進みたい分野に行けるよう留学の機会を与えたり、収入加算などの優遇措置を設ける意向だ。

引用ここまで

しかし、これでは解決にはつながらない。

某巨大掲示板の書き込みには、以下のように核心をついたものがある。

キーワードは「医師の身分保障」。
大学医局がなぜ大きな「命令権」を持ちえたかと言えば、
医局員の「身分保障」をしたから。
トラブルに巻き込まれれば医局が全力で守り、また医局員の食い扶持の面倒をずっとみていた。
それで、ギブアンドテイクが成立していた。

医師を僻地に派遣しようとしている自治体・国は、
「命令権」だけ医局のまねをしようとしているようだが、
「医師の身分保障」をする気はあるのか?
トラブルに巻き込まれた時に全力で医師を守る気はあるのか?
医師の食い扶持を一生世話する気はあるのか?

それが無ければ、ギブアンドテイクは成立せず、誰も応募しないでしょう。

身分保障が無ければ、自衛官イラクには行かないだろうし、
外交官も北朝鮮には行かないでしょう。